
Sapporo English Conversation Newsletter 札幌市中央区南19条西7丁目で ‘A stop is this place.’ X 😭 週末に車を運転していると、札幌の市電駅付近の交差点で看板を持って立っている二人が目に入ってきました。『A stop is this place』? はっ? 私は日本語が読めるので、英語の翻訳ミスだと直ぐ分かったのですが、もし私が日本語を読めなかったら、こちらに止まっても良いです?ここに止めなさい?!と考えてしまいます。看板の英訳が間違っていると、とても危険です。 AIの技術進歩に伴い、今後ますます英会話においてAIの使用が盛んになると思われます。ロボットに英会話教師の仕事を取って変わられる日もそう遠くないかもしれません。すでに「AI英会話」という言葉がネット上で流れているらしいですが、写真に写っているような看板の英語の文章を見るたび、「AI英会話」がスタンダードになるのは、まだまだ長い道のりかな?と思ってしまいます。 今年の初め頃から、こちらの看板が市電通りに見受けられます。この看板の英語の文章を読んだことのある方、何か違和感があったのではないでしょうか?なぜなら、この英文は文章として成立していません。英語の出来る人が読んだら、一体何を言いたいのだろう?となってしまいます。おそらく、札幌の市電で働いている方か、その業者さんが、Weblio や Google Translate 等のネット翻訳ツールを使って、そのまま、チェックせずに看板を印刷したのでしょう。 『停留場はこちらです』は、日本語の文章としては簡単な文章で、文法的にもとってもシンプルで分かりやすいです。それなのに、Weblio や Google Translate を使うと、英訳の結果がグチャグチャで、意味の分からない英文になっています。現在の翻訳ツールがこんなシンプルな文章を正しく訳す事が出来ないのであれば、複雑な日本語文を問題なく英語文に訳せるようになるのには、後何年掛かるのかな?と疑問に思います。 本英会話教室の「札幌英会話ニュースレター #10」という記事で、翻訳ソフトに頼る危険なポイントについて昨年書かせて頂きました。日本語文を英文にする自動翻訳ツールは、辞書のように各単語を一つずつ直訳をして、全体的な意味やメッセージのニュアンスを認識出来ていないので、まだまだ信頼してはいけません。その記事を書いてから、一年が経ちますが、全く変わっていないようなので、AIが実践で使えるようになるのは、いつのことでしょう。はっきり言って、AI (Artificial Intelligence, 人工知能)と言うよりも、AU (Artificial Unintelligence, 人工無知能)という名前を付けた方が良いのではないでしょう? こちらの看板の「A stop is this place」と言う英語の文章を日本語訳に戻すと、 『ストップとは、この場所の事です。』という感じになります 😱 まず、この看板では何を指しているのかが不明です。なぜかと言うと、‘a stop’ と言う単語は、様々な意味があり、『終わり」や「止める事」、「車両や交差点で止まる事」、「途絶える事」、『プラグ」、『ストッパー』などの意味に考えてしまいます。 こちらの看板の英訳は札幌に訪れる外国人の為に設置しているはずです。市電の停留場のことを知っている方も、全く知らない方もいるでしょう。特に札幌の市電のシステムをよく知らないビジターは、この看板を見ても何を言っているのかさっぱり分かりません。 英語では、‘a stop’ は色々な意味に捉えられる言葉なので、表現が曖昧にならないように、文頭で具体的に表さなければなりません。こう言う看板を立てる時に、最初から a stop ではなくて、もっと具体的な a bus stop (バス停)や a truck stop(大型車の休憩所), a ferry stop(フェリー停船場), a subway stop(地下鉄駅), a train stop(電車の停留場), a pedestrian stop(歩行者の停止線), a sudden stop(急停止), an emergency stop(緊急停止), a streetcar stop(路面電車の停留場) などの主語を使わなければなりません。 次は、「こちらです」は日本人には分かりやすい言葉なのですが、英語にすると言葉と意味の選択が増えます。例えば、this way, that way, this direction, that direction, in this direction, in that direction, this place, at this place, in this place, this area, at this area, in this area, this thing, this object, this person, this, over here, under here, here…!!! 場合によりいろんな単語や英語の文章になります。this place や this を使う場合、大体「この場所、ここ』の意味で、文章の最初に言います。 逆に 「A ○○ is this place」とのように、 be動詞 の後に this place を使うことは滅多にありません。 なぜなら、英会話では「A ○○ is ○○」との、『不定名詞 + be動詞 + 名詞」の文章で、単語を定義する事が多いです。 例としたら、A halibut is a fish. (ヒラメとは、魚のことです。) A sparrow is a bird. (スズメとは、鳥のことです。) A hippopotamus is a mammal. (カバとは、哺乳類のことです。) A streetcar stop is a place where people board trams. (市電の停留場とは、人が路面電車に乗るところです。) それから、A stop is this place. (ストップとは、この場所のことです。)こちらの文章が変になっている理由は、不定名詞が定名詞の前にあるからです。英文では、主語をはっき言うので、通常は不定名詞が定名詞の後にきます。 日常の英会話を考えると、このような例文が正しく、分かりやすいです。 This place is really crowded! (この場所はとっても混んでいますね!) This place is soooo dirty! (ここは超汚いね!) This place is pretty fantastic! (ここはかなり最高だ!) This…