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札幌英会話ニュースレター | 英会話上達法 #4

Sapporo English Conversation Newsletter
バイリンガルになりたいならスピーキングよりリスニングが大事??

こんにちは、札幌のみなさん!
マイクと申します。今回のブログでは、札幌に住んでいる方のために英会話についての様々な実用的なアドバイスをさせていただきます。

最近外国人がどんどん増えている札幌で、「英語が全く聞き取れなくてヤバイよ。どうやったら、英語が聞き取れるの?」「朝礼が全部英語になっちゃった。どうしよう!!」などなど、困っている方は多いことでしょう。

もしあなたも英語が話せるようになりたいけど、英会話を習うことに躊躇しているのなら、こんな風に考えてみてはいかがでしょうか。「よし、バイリンガルになろう!バイリンガルの生活ってどんな感じかな?」と。まずは形からでも良いでしょう。新しい楽器で音楽を奏でるように、自分の体全体を使って外国語でコミュニケーションを取る練習をする。泳げるようになりたいなら、まずプールに入ります。料理上手になりたいなら、まずキッチンに入り料理を作ります。同じように、もし英語を話せるようになりたいなら、自分自身でバイリンガルの生活に囲まれる環境を作ってみましょう。

リスニングに集中しながらバイリンガルになるために、札幌で英語を教えてくれる友人や知り合いがいないのであれば、実践的な習い方を知る為に経験豊かな英会話教師とのマンツーマンレッスンが有効です。私はあなたの英会話の長所と短所を見極め、より早く上達できるようにお手伝いいたします。

当英会話教室には「上級レベル」の生徒さんが何人も通っています。何年間も英会話スクールでグループレッスンを受けて、スピーキングに集中しながら努力してきた生徒もいます。しかし、その生徒に英会話で習うようなフレーズではない通常の会話でするような質問をすると、その質問が聞き取れなくて、関係のない返答をすることが少なくありません。きっと今まで、リスニングをあまり練習せずにスピーキングの練習を重視してきたからでしょう。しかし優先順位はリスニングが先です。たとえ自分が英語をペラペラ話せると思っていても、相手の話を聞き取れなく、会話の趣旨を理解できないと、英会話のスキルが制限されてしまいます。リスニング力がないと、ある程度のところで壁にぶち当たり、それ以上の上達が難しくなってしまいます。

第二言語習得の専門外の方でも、スピーキングがリスニングと親密に繋がっていることは容易に理解できるでしょう。このようにリスニングの能力が成長していなければ、あなたの英会話のスピーキング能力も制限されてしまいます。したがって、スランプに陥らないためにも、リスニングの能力を伸ばしておくことは大変重要です。

まずはリスニング

前回の『英会話の弱点は、リスニングだぁ!!リスニングを上達させる最重要スキル「リンキング」はどうすれば習得できる?』という記事などでは、英語の本物の音に集中することの重要性についてお話しさせていただきました。自分が思っている英語の発音や読み方などに頼らず、リアルなカンバセーションを耳に入れてみて、分析しないでリスニングにフォーカスしてみましょう。こうすると英語の発音とナチュラルな喋り方を上手く真似出来るようになります。完璧に「英語ネイティブ」のような発音やスピードで話す事が出来なくても、英語を聞き取る力は確実に上達します。さらに、標準的な英語の発音だけでなく、色々な国で話されている英語の発音も聞き取れるようになっていきます。

リスニングの良い点は、自宅でも通勤中など外にいる間でも、自分のレベルに合わせた動画やオーディオを利用してリスニングできます。

例えば、DVDでハリウッド映画を見る時、字幕なしで耳を使って映画を見てみましょう。日本語のテレビやラジオ番組以外に、英語のみの YouTube 動画やインターネットラジオ、iTunes Store のポッドキャストなどを聞きましょう。中級レベル以上の方には、「バイリンガルニュース」という iTunes Store で無料配信されている英会話のポッドキャストをおすすめいたします。国内で数年続けてランキングトップのポッドキャストです。このような手段を取ることで、バイリンガルな生活を実践することができます。

何かのコンテンツを聴いてその意味が分からなくても、2割、1割、最初は5%しか分からなくても大丈夫です。普段の生活の中に英語のリスニングを取り入れたら、少しずつ本物の発音が身につき、聞き取れる言葉や文章も増えていきます。嬉しいことに、スマホで音声ファイルの再生速度を調整できるアプリがどんどん増えています。アクティブリスニングをするには、会話のやり取りを何回も聴いて、その内容を紙に書くことが大切です。聴いた文章を書き込むのは、かなりよい耳のトレーニングになります。詳細に聴こえなかった言葉が聴こえるようになってきたら、リスニングがどんどん楽しくなるでしょう。

洋楽のカラオケアプリを使うのも楽しくて良い方法です。札幌には英語ネイティブが通っているカラオケバーがいくつあるので、ぜひ英語のカラオケを試してみてください。歌詞をネットで調べる前に、歌を何回も聴きながら自分でその歌詞を聞き取り、紙に書けば英語がもっと身につくでしょう。それから、ネイティブ歌手の発音を真似しながら、歌詞を覚えて歌うとリスニングの能力がより確実なものになります。さらに歌詞を見ないで歌えるようになるとより効果的です。実は、私はカラオケが趣味なので、日本語を覚えるのにこの方法をたくさん実践しました。

とりあえずリスニングに「慣れるまで」やるぞ

こうやって定期的に英語の環境に囲まれてリスニングの練習をすると、自分が頭の中で英語をプロセスすることに慣れてきます。聞き取れる言葉は少なくても、耳が敏感になり、段々と英文の言葉と単語を吸い込むような状態になっていきます。例えば、洋画などの会話を聴いている時に、そのやり取りが75%ほどわからないとします。しかし、考え方を変えてみましょう。それでもすでに25%を聞き取れているということは随分『慣れてきている」ということです。筋トレで筋肉が少しずつ付くように、このまま英会話続けていけば、聞き取れる文章が少しずつ増えていくでしょう。

この「リスニングに慣れている」というステップがバイリンガルになるプロセスに最も重要です。このステージにたどり着いたら、練習を続ける限り上達していきます。しかし、この重要なステップをスキップしてしまったら、どんなに努力して英語を習ったとしても、上達できません。それは一体なぜでしょうか。コミュニケーション能力の基本はリスニングだからです。どんなに英会話の勉強をしても、リスニングができないと役に立たないのです。例えば、札幌中央区にある紀伊国屋や丸善ジュンク堂書店などの大きいな本屋さんの英会話コーナーに、何千冊という英会話の本が置いてありますよね。もしその本を勉強するだけで上達が可能であれば、皆が購入し、自分で勉強すれば英会話が出来るということになります。しかし、本屋さんで売っている英会話の本をどんなに勉強しても、それだけで英会話が出来るようになった人はそう多くはないと思います。

リスニングは、「身につく」練習と考えれば効果的なので、「勉強する」より「身につける」と考えながらバイリンガルリスニングの環境を作っていきましょう。どんな年齢でも上達できるので、積極的にモチベーションをもって挑戦し続けましょう!

ところで、日本人のバイリンガル歌手といえば、私は ONE OK ROCK のTakaを思いつきます。数年前に、Takaがライブで「Wherever You Are」を歌っている動画を初めて YouTube で見た瞬間「英語が上手いなー」と思いました。私はTakaが実際にどのくらい英語ができるのか知りたくなって、アメリカでの彼の最初のインタービューを調べてみました。英語の歌がめちゃめちゃ上手なのに、数年前のTakaの英会話のレベルは正直大したものではありませんでした。ちょっとの間留学した日本人レベルでした。でも、感動したのは、Takaの英会話のスキルは高くなくても、会話をしている時に彼は完全にリラックスして、慣れた雰囲気で落ち着いて話しているように思いました。このレベルに到達するには何年も掛かったことでしょう。最初のインタービューと比べたら、現在のTakaの英会話レベルはペラペラでよりスムーズです。Takaのようにリラックスした雰囲気で話せるようになりたいものですね。

次は、、、もちろんスピーキング!

リスニングに集中することの重要性を実感し、英語の本物の音を真似する習慣や癖をしっかりつけてから、スピーキングの練習をしましょう。人とのコミュニケーションでリスニングとスピーキングのやり取りをしていると、自然にコミュニケーション能力が上達していきます。英会話を習得していく中で、どんな文章を選んで話すかは無限大です。例えば海外旅行でどの行き先を選んでどんな旅をするのかと似ています。英会話もあなた次第で限りない可能性を秘めた冒険のようなものになるのです。

一つアドバイスをするとしたら。英会話ではよくコミュニケーションする相手の話し方や発音、文法などが無意識に頭に入ってしまうので、その相手の喋り方をどうしても真似してしまいます。例えば、もし英語が流暢でない英語の話せる人と仲良くなって英会話をするとしたら、あなたの英語もその人の訛りを真似てしまいます。訛りのある英語を話せるようになっても問題はないのですが、より多くの国の人々と流暢に話せるようになりたいのなら、最初はできるだけネイティブスピーカーかネイティブ並みに流暢に会話することが出来る人と話すことが効果的です。そうすることで、綺麗な発音と複雑な言葉の繋げ方が自然に習得できるようになります。それから、Takaのように流暢に話せるようになりたいなら、色んなシチュエーションで様々な人と話をする機会を作っていきましょう。

「外国なら英語を喋る人との出会いはどこにでもあるんだろうけど、札幌では全く話す機会がない」と言いながら英会話を避けている方もいると思うのですが、札幌にも英語で話せるところはあります。まずは Meetup.com のような同じ興味を持っている人と交流できるサービスがあるので、ウェブサイトから札幌で英会話できるグループやイベントを検索して調べることができます。それから、TK36のような外国人の方々がよく訪れるバーがいくつもありますし、Party Sapporo 等の国際交流パーティーも定期的に行われているので、参加してみてはいかがでしょうか?英語で話せる友達ができたら、英会話のモチベーションも上がりますよ。

普段からネイティブまたは流暢な英語に触れていると、自然なリズムでスピーキングできるようになり、少しずつシンクロナイズされていきます。英語で真剣に、コミュニケーションを取ろうとしている時に、一番記憶力が成長します。一人で本を読んで英文法の勉強をすることや、単語と例文を覚えようとすることより、誰かと本物の会話をする経験の中で、自分の声で自分が考えた文章を話すことで記憶に刻まれていきます。

第二言語は人とコミュニケーションをしないと、習得してきた発音や言葉、文章などをどんどん忘れてしまいます。まるでスマホの充電をし忘れたように。だから、実践的なリスニンングとスピーキングのやり取りは大切なのです。また、会話の中で相手に何かを伝えたくなったら、その時に言いたい事をどうやって表現するかを考えるはずです。この場合、それまでに実践的なやり取りが多ければ多いほど、今まで自分が聞き取れていた言葉や文章を口に出し、様々な表現で会話をすることが出来るのです。このリスニングとスピーキングのプロセスを何回も繰り返すことで記憶力が伸び、バイリンガルの能力が徐々に身につきます。

このプロセスは二、三年では終わらず、これからもずっと第二言語習得のトレーニングになるでしょう。しかし、しっかり意識して会話していると、努力せず楽に喋れるようになっていきます。英会話への好奇心や情熱が強ければ、きっと毎日楽しんで上達していくことでしょう。さあ皆さんも今日からバイリンガル生活を実践してみましょう!

 

Takaが Adele のヒット曲“Hello”をカヴァーした動画

 

札幌英会話ニュースレター

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